肩甲骨はがし
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肩甲骨はがしとは?
肩甲骨はがしと聞くと「はがし」という言葉が入っているので、べりべりとはがされてしまって痛そうだったり、乱暴なイメージがわく方もいるかもしれません。この肩甲骨はがしはいわゆる肩甲骨周りを集中的に行う特殊なストレッチのようなものです。ストレッチというと引き延ばすことのようなことが一般的ですが、肩甲骨はがしでは引き延ばすより動かすことでストレッチを加えていきます。肩甲骨周辺には肩甲骨を取り囲むように筋肉がついています。そのため引き延ばす動き一つでは肩甲骨全部の筋肉を伸ばすことができません。なので特殊な動かす動きを加えます。その動きが肩甲骨を引きはがすように見えるので肩甲骨はがしという名前がついているのです。
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肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
肩甲骨周りは猫背や運動不足で硬くなっていきます。猫背になっていると肩関節が内巻きという肩が前に捻じれる状態になります。肩関節に引っ張られる形で肩甲骨も前に捻じれていきます。その影響で肩甲骨周りの菱形筋という背骨と肩甲骨の間にある筋肉が引き延ばされ続けることになるので硬く固まっていきます。その状態を脱するには運動してあげて肩甲骨周りの筋肉を使ってあげるしかありません。どの肩甲骨周りの筋肉が使われず固まり続けると血行が悪くなり硬さは肩、首回りまで広がりだして一般的な症状だと肩こりや頭痛へとつながっていきます。最悪の場合固まりすぎた筋肉がひどい炎症を引き起こししてしまい、肩が動かなくなってしまういわゆる四十肩(肩関節周囲炎)になってしまうこともあります。
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肩甲骨はがしをするメリットとは?
肩甲骨はがしをすると、肩の動く範囲可動域が変化を一番強く実感できると思います。手をまっすぐ上にあげても耳に二の腕をつけることのできなかった方でも終わった後にはつけることのできるようになります。動くようになれば今まで動かなくて苦しかった感覚、肩が凝っている感覚がなくなります。よく「羽が生えたようだ」というお声をいただきます。それほど状態が良くなるともちろん血行の改善が見られ、緊張性の頭痛が改善されて視界がクリアな状態になったり、指先への血流が改善されますので指先の冷え性の改善も見られます。ほかにも副産物的効果ですが肩甲骨の裏側にある「褐色細胞腫」という特殊な細胞が刺激され代謝が上がり痩せやすい体になるとも言われています。
自分でできる肩甲骨はがし
自力でできる物では簡易的なストレッチになります。一つ目は肩回し体操です。肩回しとなると肩が凝った際にぐるぐると回すことが多いですがただ回すだけだと肩甲骨を最大限使えていません。まず肘と肘を顔の前で最大限近づけて近づけたまま上に手を上げるようにしていきます。最大限上まで上げたら今度は最大限肘と肘を離して肩を開くような動きをします。その際に肩甲骨同士を最大限近づけるようにします。そして、下から肘と肘を近づけながらまた顔の前に持ってきます。これを何周か繰り返します。次にタオル運動では手を肩幅に開きタオルの両端を持ちます。そのまま横に倒れるようにしてタオルで倒れてる方向と反対方向の脇を伸ばします。次に背中を洗うようなタオルの持ち方に変えて上の手で下の手を引き上げる、下の手で上の手を引き下げる動作を繰り返します。この二つの動作で肩甲骨の周りのほとんどの動きができますので自力で行う肩甲骨はがしになります。
当院の肩甲骨はがしとは?
当院の肩甲骨はがしは解剖学を熟知した国家資格保持者のスタッフが肩甲骨周囲の筋肉を伸ばすだけではなく、最大限動かして緩めて可動域を増やすことができる特殊なストレッチ手技となります。術者の手によって行われるので普段自力で見よう見まねで行うストレッチよりも確実に伸ばすことができる上に、体の状態も問診や触診、通院の中で把握したのちに行うのでちょうどいい強さと勢いで行うことができます。さらに肩甲骨の硬さは姿勢との関係性が深いこともあり、肩甲骨が硬いせいでベストな姿勢がとりずらくちゃんと整えようとしてもまた戻ってしまうこともあります。なので当院が一番得意とする骨盤矯正治療との相性も良く相乗効果も期待できます。